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…と語るトーシン技術専門家薄士より

2022年7月8日早いもので7月に入り暑い季節が来ました。
…と語るトーシン技術専門家薄士より

早いもので7月に入り暑い季節が来ました。
今年は梅雨期間が短く暑い日が続き既に夏バテぎみです。
みなさんも早めに水分補給し熱中症には十分注意して下さい。

早速ですが夏と言えば海水浴やBBQや旅行など楽しい事がたくさんある季節ではありますが、我々塗装業界としては気温が高く、湿度も高いこの季節は塗装環境としては良くない環境になります。

特にこの時期に多くなる不具合としてはレベリング不良があります。
レベリング不良とは塗装された塗膜表面が凸凹し平滑な表面でない状態のことをいいます。
これは、気温の高い状況下では塗料の希釈しているシンナーの揮発が早くレベリングしにくい状態にあります。
対処法としては、色々ありますが一般的には希釈シンナーを乾燥の遅いシンナーに変更しシンナーの乾燥速度調整する方法があります。

乾燥の速度は塗装室の気温の影響を受け
同じ乾燥速度のシンナーを使用した場合、気温が低いと乾燥に時間が掛かり、気温が高いと乾燥時間は短くなりレベリングが悪くなります。その為季節環境に合わせたシンナーの種類を選定する必要があり、その選定や調整するタイミングについては経験が必要になりますが、塗料メーカーに相談したり、シンナーの蒸留曲線を確認し乾燥バランスを見ながら判断します。
また、レベリング不良以外にも湿度の高い時は乾燥が速すぎると気化熱で未硬化の塗膜表面が冷たくなり、結露することによって「ブラッシング現象」が発生することがありますが、こちらも乾燥の遅いシンナーを添加することで防ぐことができます。

この様に夏場は塗装環境としてはよくない時期ですが事前準備をしっかりとし、できるだけリスクを減らすよう対処しながら塗装していきましょう!

ちなみに、私は 夏といえば冷やし中華です。
何とも言えない、あの癖になる酸味…。

しっかり美味しいものを食べて
しっかり水分補給もして
しっかり睡眠をとって
今年の夏も元気に楽しく乗り切りましょう!

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