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2025年10月24日【秋~冬:表面処理の注意点】

つい先日までは、残暑が厳しく暑い日続いておりましたが急に秋が深まり、気温、湿度も徐々に変化してきました。
夏の暑い環境もそうですが表面処理の工程には気温、湿度は大きな影響を及ぼします。
表面処理を行う上て気温や湿度は、一般的に

 気温:15℃~30℃
 湿度:40%~70%
 での環境が最適とされ、この範囲外になると塗装への影響が懸念されます。

秋~冬にかけて注意点
①乾燥不足(硬化不足)
 原因:低温下では、溶剤の揮発が遅れたり、塗料の化学反応が不十分となり、硬化に時間がかかる。
 対策:溶剤を速乾性の溶剤に変更、乾燥温度、乾燥時間の調整など、仕様や用途の合わせて調整が必要となる。
②結露の発生
 原因:製品の温度と工場内の温度との差異が生じやすく、表面に結露が発生することがあります。
 対策:製品を作業環境の温度に十分ならしてから工程を進める。などの調整が必要
③静電気のトラブル
 原因:湿度が低下し乾燥すると静電気が発生しやすくなり、埃等を引き寄せ異物不良の
    原因となります。
 対策:加湿をし適切な湿度を保つ、静電除去装置を活用し製品に帯電している静電気を除去や、作業者の静電気対策も徹底する。等

季節の変化は、表面処理の品質を大きく左右する要因となります。気候に合わせた適切な対策を講じることで、
季節に左右されず高品質な製品を生み出していきましょう。

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