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2025年5月23日【塗装剥がれの要因と対策】

■剥がれる要因として
 ①素材要因
 ・素材(生地)表面に油分、埃、水分等の不純物の付着があり、その上に塗装を行った場合。
 ・素材(生地)と塗料との相性が悪い場合。
 ②塗装条件要因
 ・塗装膜厚が薄い、又は厚い。適正膜厚より薄い、厚いとなると密着強度に影響。
 ・層間剥離の場合。下塗りと上塗りとので塗膜硬度に差があると剥離しやすい。
   下塗りが硬く、上塗りが柔らかい塗料の組み合わせ時は注意。
 ・2液塗料の場合、下塗り塗装と上塗り塗装との塗装する間隔を空けて塗装した場合、下塗りの塗膜が完全硬化し
   密着が悪くなる。
 ・2液硬化型塗料の場合、硬化剤の入れ忘れ、配合比率を間違えた場合、密着強度が発揮できない。
 ・塗装塗膜の硬化不足があった場合。(十分な乾燥時間、照射量が不足している)
 ・オーバーベークがあった場合。(過度に乾燥、照射し過ぎると剥がれやすくなる)
 ・塗料の劣化。(長期保管しており消費期間を過ぎていないか)

■剥がれ対策として
・前処理工程:素材(生地)表面をアルコール系の溶剤にて拭き取り不純物を除去する。
・塗料選定:素材と塗料及び塗料同時の相性のよい塗料を選定する。弊社では長年培った技術と経験により素材に合った塗料を選定致します。
・塗装条件:適正な膜厚、乾燥条件、配合条件、塗料ロットで塗装する。豊富な現場経験をもとに、最適条件での塗装を行っています。

■その他の対策(弊社独自の技術)
 上記の対策をしても改善が見られない場合もあります。
 その場合の改善方法として、弊社技術の表面改質技術を前処理で行うことで密着性がUPします。
 この技術は、本来塗装しても密着しない素材(ポリアセタールやポリエチ、シリコーン素材と言ったエンプラ素材)にも応用が
 可能となり、これらの素材でも密着性がUPします。

 何をしても密着改善ができないと悩まれている方へ、
 是非、お気軽にお問い合わせください。

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