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2025年5月27日未来へ託す木 ― ヤマボウシに想いを込めて

こんにちは。社長のあやっちです。
今日は、30周年記念として実施した「植樹セレモニー」に込めた想いを綴ります。

会社設立から30年。
この節目に、私たちは新たな木を植えることにしました。
選んだのは、「ヤマボウシ」。

実は、今の地に移転してきたときに創業者である父が記念に植えた桜の木が、今年、枯れてしまいました。
大事な30年を迎える直前で・・私はショックを隠し切れませんでした。
そんな時、植木屋さんに言われたのが「これだけ一気に枯れるのは珍しいですね」と言われ、
思わず胸がぎゅっと締めつけられました。

自分が枯らしてしまったのかもしれない。
守れなかったんじゃないか。
そんな思いが押し寄せ、素直に「これでよかった」とはとても思えませんでした。

でも、ふとこうも思ったのです。
これは、父(創業者)が「これからはお前の根を張っていけ」と、私の背中をそっと押してくれたのではないかと。
これまで守ってきた桜が枯れたのは、次の世代にバトンを渡すタイミングだったのかもしれません。

枯れたからこそ、また新しい命を植えられる。
失ったからこそ、自分の手で、自分の根を、これから張っていける。
そう考えると、不思議と未来が、明るく、あたたかく感じられるのです。

「ヤマボウシ」には、「友情」や「永続性」という花言葉があります。
これは、これまで私たちを支えてくださった仲間やお客様への感謝の気持ち、そして、これからも地域や社会と共に根を張り、長く続いていく企業でありたいという私たちの願いそのものです。

植える、という行為には、「未来に根を張る」という意味があります。
30年という歴史に誇りを持ちながら、次の10年、20年、そして次の世代へと、私たちの想いが続いていくように――。社員全員で土をかけながら、心からそう願いました。

そしてその後は、会社の前に広がる青空の下、みんなで昼食を囲みました。
笑い声が飛び交う中で交わした会話や笑顔は、まさに「つながる挑戦」の第一歩を感じる時間でした。
一緒に食べること、同じ空の下で語り合うことの力を、改めて実感したひとときでした。

この日は、第30期の経営計画発表会もあわせて行われた、特別な一日でした。
節目にふさわしいメッセージと、未来への決意を込めたその内容については、ぜひこちらをご覧ください。

👉 第30期 経営計画発表会レポートはこちら

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