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2022年9月9日手塗り塗装のワンポイントアドバイス(経験談)

今回は、当社エンジニアによる手塗り塗装での注意点と心がけについてのコラムとなります。

機械で塗装する場合は均一に製品に塗装できるので、膜厚コントロールもしやすいですが、
手塗りにかんしては、自身の腕の動かし方次第でコロッと変わってしまします。
したがって、腕を機械のように動かすことがキーポイントですが、それが少しでもブレると
あちゃ~となってしまう。

 1⃣手塗りで注意する事はスピートは一定の速さで動かし塗料を吹き掛けること。

 2⃣塗装するものに対して、左右、上下は約10cmぐらいでオーバーして塗料を出し続ける。

 3⃣塗布する塗料は、一気に塗装するのではなく何度も往復して塗り重ねていく。
  これが難しいという人が多く周りからよく質問されますが、無理に多い量の塗料を出してしますと
  溜まってしなったり、塗料ダレが発生してしまし綺麗な仕上がりとは言えなくなります。

 4⃣着色する色の塗料(顔料)は、要求されている色調が薄めでする場合は1%~2%、
  濃くする場合は4%~5%でするとよいと指導しています。
  塗料(顔料)の中でも色がでやすいと言われてるものは、配合時に薄目を心掛けています。

 5⃣艶消しを使用する場合は、手塗り塗装スプレーガン内の塗料カップの中で沈殿スピードが速いので
  塗りテスト後一度カップから塗料配合缶に戻すことが必要です。

 6⃣艶消しと顔料を配合して塗装する時は色の確認がしにくい。ならばどうするのか?
  少し乾燥させてから、色調を確認して塗り重ねて仕上げるか、塗料(顔料)を追加配合することも
  多いにあります。塗りたての色調と乾燥後の色調は残念ながらイコールではありませんので
  ご注意下さい。
  それに、艶消しと塗料(顔料)を配合して塗装する時は、顔料比率を推奨に対して、約1.2~1.5倍に
  する事で色調もでやすいケースもあります。

上記が私が心掛けている事と、手塗りにたいする技能となります。
頭で解っていても、やはりその先は経験を積んで均一に手を動かし、塗料を吹き掛けることが一番です!
若きエンジニア達もいくらでも教えますので試作等の機会に積極的にトライしてみてください。

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