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2022年11月25日昔の昔の塗装始めたころの経験談

トーシンに入って初めて塗装をしたのが、「某化粧品メーカの瓶」です。

一つの塗装室でミドル工程とトップ工程を1度に塗装を加工していたことがあります。
スプレーガンを4丁ずつ、ペイントポンプ2台設置し塗装していた時代の話です。
塗装室の全幅3000㎜の中で2つの塗装工程を塗装するということでしたので、ミドル工程での塗目とトツプ工程の塗目の間が製品1個分くらいしかなく、塗目を確認するのが瞬時に見分けなくてはならなくてとても大変でした。

ミドル工程で塗装不良の溜まりが発生しているのか、トップ工程で発生しているのか、最初は戸惑いと不安しかありませんでした。不良を出したらどうしよう?この塗装で設定でよいのだろうか?相談相手の先輩といっても昔の職人気質の方ばかりだったので、手取り足取り教えてくれる時代でもなかったのだと思います。

「塗装は自分で考えて、目で見て盗めと豪語されていました」

今の私が居るのも、その当時必死で自分のやり方やスプレーガンのセッティング位置をメモ取り捲くりました。そのうち「これがいいんだ」と目覚めが来て、塗目との相関を実体験したことを頭に置き、繰り返しの塗装再現性を実現できた経験があります。

ほんのわずかなミドル工程とトップ工程の間で塗目を確認することにも慣れて来てミドル工程の塗装を安定させてから、次にトップ工程を確認することで時間もスピードも各段とアップしました。同時に仕上げようとするのはトップ工程時後に考えても何処が悪いのか迷ってばかりになることにも気づかされました。
塗装が上手く行かないときは、必ず先の工程でどうなのか?標準サンプルよりズレているのか?を正確に見極める力が必要でこれは教えてもダメかも知れません。感覚の所は何度言っても本人が気づかないと難しい所なのかもしれません。

私は、そこが解るようになり塗装は難しいとは思えないくらい塗装に対しての気持ちが楽になり、塗装すること、標準が合わないことに対しての方向性を見出せるようになりました。
これを若い人たちに教えていければ良いと考えております。

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