コラム
2026年6月26日【シリコーン素材への塗装技術】
【概要】
シリコーン素材は、耐熱性・耐候性・柔軟性に優れ、自動車、医療機器、家電、電子部品など
幅広い分野で使用されております。
しかし、塗装としては「最も塗装しにくい素材」の一つとして知られています。
今回は、シリコーン素材への塗装が難しい理由と、その解決方法について紹介いたします。
【なぜシリコーン素材は塗装密着しないのか?】
最大の理由は表面エネルギーが極めて低いためです。
表面エネルギーが低いということは、塗料が濡れひろがらないため塗装しても簡単に剥離してしまいます。
さらに、シリコーン表面にはメチル基が多数並んでおり、この層が非常に滑りやすく、塗料が撥き
分子間相互作用を妨げ密着しない性質を持っております。
また、シリコーン素材には離型性や柔軟性を向上させるため、低分子シリコーンオイルが含まれていることもあり
時間の経過とともに素材表面へブリードアウトし、塗装がハジキ密着不良となります。
そのために塗装前の脱脂だけでは十分ではありません。
【密着性を向上させる方法】
最も一般的な方法としては、プラズマ処理があります。
酸素プラズマや、大気圧プラズマにより表面改質することで、表面エネルギーを高めます。
その結果として、塗料が濡れやすくなり密着性が改善されます。
その他には、コロナ処理、UVオゾン処理、プライマー処理などがあり、いずれもシリコーン素材と塗料を分子レベルで橋渡しをする役割をし
密着性が向上します。
また、塗料との相性にも大きく左右されシリコーン素材は軟質素材であるため、曲げたりすると塗膜が割れてしまうので
塗料の選定も重要となります。
弊社では、独自特許技術の表面改質で前処理を行い表面エネルギーを大きくし、かつブリードアウトも抑えることができます。
また、長年培った技術により塗料選定、蒸着材料選定をすることで曲げても、引っ張っても割れない、剥がれない塗装が可能となります。
■【最後に】
シリコーン素材への塗装は、「塗る技術」よりも「密着させる技術」が重要となります。
低表面エネルギーの状態では一般的な塗装条件では十分な密着性は得られません。
素材の特性を正しく理解し、適切な技術を組み合わせることで、難付着素材でも高い信頼性を持つ
塗膜を実現することができます。
弊社では、日々塗装管理を行うことでお客様へ安定した商品を提供できるよう、技術を磨き、
製品づくりに取り組んでおります。
「こんなことができる?」と感じた方は、ぜひお気軽にご





